おもいでスレイヤーズ(原作SP編) 2000年7月24日

 毎回スレイヤーズの各メディアごとにおもいでや感想を書くというこのコーナー(いつきまったかは知らないけど)。今回のお題は原作すぺしゃる。

 実は原作買い始めた頃、すぺしゃるは買う気なかった私…。本編の方だけで9巻くらいあって、金銭的にきつかったので、とりあえず本編だけ買おうかと思っていたのですが、例によって本編本屋で品切れ。かろうじてすぺしゃる1巻「白魔術都市の王子」が残っていたのでそれを購入してみることにしました。買ったときは短編ってことも、ガウリイと会う前のお話ってこともよく知りませんでした。ナーガのことはアニメ誌の劇場版の記事などで知ってましたが。余談ですが、うちの妹(当時小学校低学年)が、リナとナーガが一緒にいるポスターを見て、「何で敵といっしょにいるの?」と素朴な疑問を投げかけていました・・・。やっぱあの格好、敵に見えるよな・・・。否定はしないけど。話それましたが、とにかくSP買って読んだら面白くって、SPもそろえることになったわけです。

 結構シリアスな本編と違ってギャグオンリーのすぺしゃる。同じ世界観で、同じ主人公なのに、ギャグ度と相方が違うだけで、えらい違う作品のような気がする…。まさに一粒で2度おいしい!!本編共々すぺしゃるも大好きです。

 しっかし、最近すぺしゃるを読むにつき思うことは、「リナ、成長したなー」ってことです。魔道士や戦士としての力はすでにすぺしゃる時代からかなり仕上がってるけど、精神面での成長が目立ちます。すぺしゃるリナなんてほんと子供で、はちゃめちゃにやりたい放題、怖いもの知らず(姉ちゃん以外)、本能のおもむくままって感じですもん。本編も最初のほうもそんな感じだったけど、現在というか、第2部後半あたりから落ち着きが出てて、大人になったなと。まあ、相変わらずの部分もあるし、ギャグとシリアスの違いも関係してるんでしょうけど。やっぱり仲間たちの存在や、いろいろな知識を手に入れたこと、ヘビィな経験をつんだ結果でしょうね。

 なんだか、最近のすぺしゃるでは、神坂先生意図的にリナを幼く書いてるんじゃないか、なんて気もします。イラストの方もすぺしゃる版の方が表情が幼く書かれているような…。外見もちょっとは成長したのかも…(笑)。

 すぺしゃるはドラゴンマガジンに連載されているわけですが、初めて見たドラマガに載っていたお話はあの「アメリア地方漫遊記」でした。立ち読みで、さすがに気が引けてざっと見ただけでしたが。この話、記憶にはあったのですがやたら文庫収録が遅かったので、あれはお蔵入り?などと思ってしまいました。現在もゼルの外伝が文庫未収録で保留状態になってますけど(「ゼルガディス朧月夜」とかいうタイトルだった記憶が)。その後、しばらくたった「破壊神はつらいよ」(96年9月号)あたりから文庫収録を待ちきれず、本屋の迷惑考えず毎回立ち読みで熟読するようになってしまいました…。そんで、立ち読み生活3年の末(特集がスレイヤーズの号は買ってましたが)、去年の9月号からいよいよ毎月買うようになったのでした。買い始めたきっかけというのは、掲載される文章の方は当然全部文庫に収録されるのですが、イラストの方は毎月4カットほどあるのに文庫に収録されるのは、多くてその中の2枚くらい。その残りは、さらに画集に収録されるもの以外は雑誌掲載のみなのでかなり貴重なのでは!!などと思ったから。でも買っちゃうと文庫買う楽しみが減りますね…。あんまりまじまじと読まないようにしてます。

 それでは、またまた何の脈絡もなくお気に入りエピソードベスト4(順不同)すぺしゃる編。ベスト4ってのはハンパですけど。

お気に入りベスト4その1 「影なる脅威」(SP7巻収録)

 あのシャドウ達が出てくるお話。影リナ&影ナーガはヒットでした。これはぜひ映像化して欲しい!!などと思っていたらちゃんとOVAになりました。また、ラジオドラマで本編キャラのシャドウネタでやっても面白いかも、などともおもった。SP7巻収録作は個人的にヒットが多いです。

お気に入りベスト4その2 「がんばれ死霊術士」(SP7巻収録)

 ってことで、SP7巻収録作。ゾンビが苦手なネクロマンサー、ウイニーのお話。これは、キノコとお星様の花札風イラストにつきます。あれにはやられました。着ぐるみのまま戦うって言うのも…(笑)。これがNEXTのアルテメ塔につながっていったんだろうなー。これはラジオドラマ化されています。アメリアのキノコはやっぱり姉妹だからだろうか…。

お気に入りベスト4その3「破壊神はつらいよ」(SP10巻収録)
 リナを破壊神としてまつる「リナ=インバース信教」のお話。これ、かなり名作ですよ。全体的に笑いどころ満載。とくにあほらしい「リナ=インバース破壊神化計画」がよし。これもラジオドラマ化されました。でも、偽リナ達が再登場キャラ達だったのがちょっと残念。

お気に入りベスト4その4「もったりとしてコクがなく」(SP13巻収録)

 まずいもの勝負の話。久々に1話完結だったお話。ドラマガ収録時からのお気に入り。まずい料理で相手を倒した方が勝ち!っていうしょーもないルールに笑いました。しかし、ガルバートはなんで姉ちゃんに挑戦したりしたんだろう・・・。命知らずな・・・。この話、ラジオドラマ化したら面白いんじゃないかと思います。本編キャラ登場で。ゼロスあたりに実況させて、他のみなさん審査員。さすがにヴィジュアル化はまずそうなので、音声のみ。ぜひやって欲しいです。

 こう見ると、なにかしらメディアミックスしてるのがほとんどですね。すぺしゃるはエピソードいっぱいあるし、OVAでもラジオドラマでもいいからまたやってほしいですね。
 さて、長くなりましたが、まだまだおつきあいが長くなりそうなすぺしゃる。今後の展開に期待!!あ、外伝も。

 

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