アニメ化もされたので、神坂作品の中ではスレイヤーズにつぐ知名度がある作品だと思います。一応宇宙が舞台で、ＳＦですが、キーになるロストシップが科学を越えた、ちょっと不思議な存在なので、ファンタジー的な要素があります。

　ロストは私がスレイヤーズ以外で初めて読んだ神坂作品です。確か読んだのはＮＥＸＴが放映されていた９６年くらいだと思います。私、基本的に作家で作品を選ばない方なので、すでにスレイヤーズは全部読んでいたものの、他の作品には手を出していませんでした。そんな私がロストを読むきっかけとなったのはは、「ダークスター」。スレイヤーズにも登場するこの単語が、実はロストにも出ている、と言うことを遅ればせながら知り、読んでみることにしたのです。と言うことで、２つの作品に共通の単語を出して気を引く作戦は大成功です、神坂先生（笑）。実際両方知っていると２倍楽しめる、という特典がありますし…。１０月発売予定の新作はどうなんでしょうか…？

　さて、管理人のお気に入り度がちょいと低くなっていますが…決して面白くない、と言うわけではないんです。あまり好みではない、と言うのが正直な感想です。まず、私、ＳＦが苦手なんです。特に、戦艦での戦い、と言うのがしっくりこなくって…。でも、ロストシップと言う意志を持った宇宙船、というアイデアはよかったと思います。キャナルと敵戦艦の因縁めいた関係とかその辺のストーリーは面白かったです。

　ロストはアニメ化にあたって、キャラクターのデザインが一新されましたが、私は旧デザインの方が好きでした。もともとの私の嗜好から行けば、絵柄的にはいかにもアニメっぽいアニメ版の方がいいんですが、なんか原作の文章から離れちゃったような気がするんです…。特にキャナル。アニメ版のキャナルはファンタジーに出てくる巫女には見えません。旧キャナルの方が、それっぽいです。確かに旧デザインはアニメにはしにくいデザインですが…もうちょっと原型を生かしてもよかったのでは…と思ってしまいます…。

　とりあえず、こんな感じです。