作品No.8 トラブルシューターシェリフスターズMS
シリーズタイトル | トラブルシューターシェリフスターズMS |
レーベル | 角川スニーカー文庫 |
既刊 | 2巻(以下続刊) |
発表形態 | 文庫書き下ろし(長編) |
イラスト担当 | 光吉賢司 |
メディアミックス | コミック |
備考 | SSとは主人公違いの同シリーズ |
独断によるジャンル | SF |
管理人のお気に入り度 | ★★★★ |
【解説と感想】 シリーズとしてはSSの方が先に始まったのですが、文庫が出たのはMSが先だったので、私が最初に読んだのはこっちでした。と言うことで、出会ったのは2000年1月。とりあえず当時は神坂先生の作品は全部チェックするようにしていたので、新刊が出ると聞いて早速購入。 第一印象は「ロストとかぶってるー」。シェリフって、簡単に言えば、宇宙の何でも屋さんの話ですよね。細かい設定の違いはあるにしろ、やっぱりそこは似ているわけで…。その上、主人公のサミィはいかにも神坂主人公(こちらを参照)。この性格自体は好きなんだけど、何というか、設定がかぶってる上に、ここまで続かれると、いい加減まずいのでは…と思ってしまったわけで…。と言うことで、第一印象は決してよくなかったシェリフ。正直個人的にSFは苦手で、ロストも今ひとつだったので、これはハズレかな…と思いつつ読み進めていきました。 ところが、さすがは神坂作品。というか、私が神坂作品ファンだからなのか…ノリのいい文章に読書もはかどるはかどる!一気に読んで、最後はああ〜面白かった、モードになってました。でも、その時は、自分は神坂先生の作品が好きなんだな…というのを再確認しただけで、シェリフという作品自体にはそれほど魅力を感じませんでした。 そんなシェリフへの印象が変わったのは、MS第2巻が出てから。2巻では、サミィの作られた命である事への悲痛な思いが1巻以上に強く書かれています。私はこの部分に強く引かれました。サミィは生まれながらに人生を第三者によって決められちゃってる。そのことを好ましく思ってないけど、従わざるを得ない。サミィの中には常にどこか晴れない思いがあるようです。でも、そんな中で、自分が納得がいくように必死に生きている。そんな気がします。そこがこのシェリフのツボかなあと。SFは今ひとつ苦手だけど、この人間ドラマの部分が好きです。 現在展開中の作品ですが、今後、サミィ達とクロフトの関係がどうなっていくのか、とても気になるところです。 |